2011年12月8日木曜日

ジョセフ・ゴードン レヴィット主演の『ミステリアス・スキン』



ジョセフ・ゴードン レヴィット主演のMysterionus Skinを見ました。
(500)日のサマーを見て彼の他の映画も見たくなったからです。


主人公はブライアンとニール(ジョセフ・ゴードン レヴィット)という若者です。ブライアンは小さい時のある時の事をどうしても思い出せないでいました。
何か恐ろしい事がおこったことがわかっているのですが、思い出せずに、エイリアンに連れ去られたと思うようになります。
一方のニールは自分に何があったかはっきりと覚えていて、成長し町中の中年男相手に売春をして金を稼ぐようになります。ブライアンは自分の身になにがあったのかを知るために行動を起こし、もう一人自分と一緒にその体験をした男の子(ニール)がいることに気づきます。ブライアンはニールに会いにいき、そこで恐ろしい真実を知らされる事になります。

以上があらすじなのです。

性的虐待ということは知っていたのですが、それだけでかなりシリアスで重いため、見るかどうか悩みました。
が、ジョセフ・ゴードン レヴィットがどんな感じで演じてるんだろいうという興味で見てみました。

演技はかなり素晴らしかったです。ジョセフ・ゴードン レヴィットはこの難しい役をなんなくこなしていました。500日のサマーのトムとはまったく違う役柄でした。話し方まで違う人のようでした。


ただ、ストーリーがリアルすぎて本当にいい気分がしないのです。
特にニールがNYに行って売春の客にボコボコにされてレイプされてしまうシーンは本当に恐ろしくてかわいそうで見てられなかったです。今までにあんな見てられないシーンのある映画が思い出せません。『リング』などのホラーを見ても何とも思わないのですが、こればっかりはだめでした。

あと、子供時代のニールはリトルリーグのコーチから性的虐待を受けてしまうのですが、そのコーチのことが好きで憧れみたいなものもあり、自分が一番のお気に入りだということで複雑な感情が入り交じっているんです。映画を見てる方からしてみれば、加害者であるコーチが完全な悪として描かれていないのも普通の映画と違ってなにかリアルな感じがして、見た後にかなり印象に残るのです。実際にこうやって子供への虐待が行われてしまうんだなと本当に滅入ってしまう気分になりました。

ただ終始重いテーマなのではなく、ニールとその友達ウェンディやエリックとの関係や、エリックとブライアンが友情関係を築いていくところ。ニールと母親、ブライアンと家族の関係などポジティブな気分でみれるシーンもあります。

おすすめ!といって勧める映画ではありませんが、皆が普段言いたくないタブーを描いた映画である事は間違いありません。決して娯楽のための映画ではありません。
性的虐待が将来その子に与える影響、いかにして子供への虐待が行われるのか、虐待を受けた子供の家庭環境などを話し合うディスカッションとして大学での授業などに教材として使うのもありだと思います。

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