2019年11月5日火曜日

"トイストーリー"ではなくなってしまった『トイ・ストーリー4』を見ました

またまた週末に子供と一緒に見れる映画として、『トイ・ストーリー4』を見ました。

最近はあまり見なくなったけど長男が2歳のときは『トイストーリー』シリーズが大好きで、1,2,3全て何回も見ていました。なのでどんな内容で息子が気にいるかも気になっていました。

結論から言うと、怖かったようで息子が泣き、内容もいまいちでした。

子供向けではない??

まず、アンティーク店に入ったウッディとフォーキーに人形がやってくるシーンでは「怖いからみない」といい一旦中断。そのあと、息子が別のことで遊び出したので、夫と続きを見てました。すると、息子も再び見はじめました。アンティーク店に戻ったウッディの前にギャビーギャビーとベンソンたちが現れて、つめよられたウッディが後ずさりをするシーンになったときです。息子が急に舌をベーと出しながら「寝る」といい、寝室に言ってしまいました。そんなこと言ったことないので後に続いて「どうしたの?」というと、えーんと泣き出してしまいました。「こわかったの?」と聞くとうなづいていました。

『トイストーリー3』の時もなのですが、赤ちゃんの人形が不気味だったのですが、今回も腹話術の人形ベンソンとギャビーギャビーが不気味な怖さがあります。

子供は怖がってしまうかもしれないので、小さな子供向けではないかなーと思ってしまいました。

トイストーリーのエッセンスが欠けてしまった

そして内容。今までのトイストーリーって

- バズとの友情
- 仲間のおもちゃとの友情
- "おもちゃ"としての存在意義
- 人間の前ではおもちゃに徹する

ということが面白いエッセンスだったと思うんです。でも、今回それが欠けていたんです。今まで出ていたポテトヘッドやレックスやスリンキー達はメインではなく出番は少なくなっていてストーリーに影響を及ぼす感じでの出番はありませんでした。

また、モリーの家族をひきとめるために、おもちゃ達がナビのふりをして声を出したり車のアクセルを踏んだりと、これはやりすぎだと思ってしまいました。なんていうか、今までのトイストーリーでは人間に絶対に気づかれないようにする感じが面白かったのに、これはあきらかに気づかない方がおかしいでしょと若干白けてしまいました。

そして最後。これが人間としての物語だったら最後のエンディングは良いものと思ったけど、おもちゃなのに自由にいきていくという最後。なんか、おもちゃとしての存在意義からテーマが人間として良い人生を生きるための選択という感じに変わってしまってて、???という印象でした。

持ち主の元を離れてしまったおもちゃのことを考えると、どう考えても幸せな運命は待っていないような気が...。
となると、やはり最後うまくまとめた『トイ・ストーリー3』で終わりにしておくのがよかったのかなと思わざるを得ません。

おそらくまた繰り返しみるかもしれませんが、トイストーリーの1,2,3がよかっただけに今回の話しの内容は残念ながらいまいちでした。

2019年10月28日月曜日

美しすぎる映像がすばらしい『アーロと少年』

今週末も、夕食まで時間があったので家で映画。子供も見れそうな映画を探してたら出てきた『アーロと少年』。3歳息子に「見たい?」ときくと、「やだ」とこたえましたが、「恐竜が出てくるみたいだよ?」というと、「みる」とのことで見てみました。

映像が綺麗すぎる

まず、川、植物、水、山、空等の景色の映像がめちゃくちゃ綺麗で驚きました。出てくるキャラクターは全然リアルじゃないアニメのキャラクターなんです。だけど、川の水とか、植物の葉っぱとか作物がアニメじゃなくて本物の映像なんじゃないかってくらい綺麗なんです。パソコンのデスクトップとかで景色の綺麗な画像くらい綺麗でした。

ストーリーはありがち?

話しは見てて飽きないで見れました。なんとなく『ライオンキング』と共通点あるかな?と思いました。父親の死、弱さを克服、家に戻ってくる等。最後、アーロが家に帰ってきた時に、お母さんが死んだ夫と見間違えて夫の名を呼ぶのも、ライオンキングのシンバが帰ってきた時にお母さんが「ムファサ?」と間違えるのと同じでした。

見ててニヤリとしたのが、この映画を終始真剣に見ていた息子。面白かったのか次の日もこの映画を見ると言いました。見せていると、鳥に餌をあげるアーロが鳥を怖がる前のシーンやスポットが罠にかかったけど暴れるシーンで「怖い」と言って別のことをしていた私を呼び寄せてきのです。怖がりのアーロと息子がリンクしました。
家から遠く離れてしまったシーンのあとは「お母さんは?」「お母さんはどこにいっちゃったの?」と何回も聞いてきて、アーロに感情移入してるのも見ててかわいかったです。

恐竜好きの子は喜ぶかも

あとこの映画の良かった点は、キャラクターが恐竜ということ。息子は今恐竜ブームで寝る前の絵本に恐竜図鑑を毎日持ってくるくらい。なので、「ステラコサウルス!」「ティノサウルス!」と喜んだり「ステゴサウルスでてくるかな?」と言いながら見ていました。そこまでたくさんの恐竜が出てくるわけではないのですが、恐竜好きの子供に見せたら反応はいいかもしれません。

Amazonでレンタルして見たのですが、もし息子がまた見たいと続けていったら買おうかなーと思ってます。

2019年10月24日木曜日

歌とダンス(だけ?!)が魅力の実写版『アラジン』

週末の午後、15:00すぎくらいで天気が悪くて今からでかけるのもなーっていうときに子供と一緒に見るにはぴったりのディズニー映画。実写版『アラジン』がAmazonでレンタル開始になっていたので見てみました。

暇つぶしにはよかったけど...。正直まあこんなもんかなという感じ。
なんでこんなに響かないんだろうと考えていて思い出したのです。自分が子供の頃にディズニーアニメの方の『アラジン』は好きじゃなくむしろ嫌いだったなということを。子供ながらに、ジーニーの力を使って王様になったアラジンにも共感できなかったし、恋愛が全面的に出てくるストーリーといった感じも好きじゃなかったんですよね。

ジャスミンが国王になりたい?

そして、今の時代に合わせてジャスミンが国王になりたいという設定にしたんでしょう。だけど、結局アラジンのストーリーって結婚相手を見つけるというのがテーマになってるんですよね。時代にあわせて頑張ったけどなんか面白くなかったんですよね。ジャスミンが、国王になるために勉強してきたみたいな設定だったけど、勉強ができればいいってもんでもないし...。自分のやりたいことを目指す現代の女性だったら、『モアナ』とか違う新しい映画の方がストーリーもしっくりくるし、見てて楽しいです。

アニメとのイメージが...

アニメだとジャスミンがキリッとした目力があってというイメージだったけど、実写版ではタレ目で美人さんでした。そしてなによりも歌うますぎでした。けどアニメのイメージが強すぎてチャット違うかなーっと感じました。

そしてジャファー。アニメではねちっこいおじさんがかっこよくなってました。

アラジンは残念ながら実写版だと存在感薄いです。顔はかっこいいんだけど、ジャスミンの女優さんにくらべると歌もそこまでうまくない?演技もすこし微妙。
ジーニー役のウィル・スミスやジャスミン役の女優さんの方が存在感強すぎて、『アラジン』っていう題名よりも、『ジーニー』って題名のほうが良いんじゃないか?って思ってしまいました。

歌とダンスは凄い

上述のように、『アラジン』のストーリー自体好きじゃなかったので、響かなかったわけですが、歌とダンスのシーンは「お!」っとなりました。特にダンスのシーンはアニメでは表現できない部分なので、エンディングで最後みんなで踊るシーンも、見入ってしまいました。

それにしても、最近ディズニー映画の実写化が次々とされてますね。ライオンキングとかまだ見てないけど。リトルマーメイドも実写化されるそうだし。
ライオンキングもアニメの方は好きだったけど、実写版どうなんだろう。あんまり興味ないなあ。。でも子供といるときにみる映画としてはディズニー映画手軽でいいんですよね。


2019年10月15日火曜日

Breaking Badのその後を描いた「エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE」を見ました

先日公開されたBreaking badのその後を描いた「エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE」を見ました。

以下ネタバレ注意

言いたいことはたくさんあるけど、まずは良い点から。

1. テンポある展開でハラハラドキドキ

Breaking badのときのスピード感は健在でした!!Breaking badの最終話の直後から物語がスタートするのですが、ジェシーが逃げてきて喜んでるのもつかの間、警察車両のライトが前方に見えてサイレンが聞こえて・・・。Breaking badのときもそうだったけど、視覚的にドキドキさせるのがさすがです。
ジェシーがトッドの家の中で金を探してる時に警察がやってきたり、溶接会社のところに乗り込みにいったりと、ドキドキするシーンが散りばめられていて、楽しめること間違いなしです。

2. トッドというキャラクター

Breaking badのときもそうだったけど、キャラクター設定が最高すぎる。
特にトッドの不気味な感じがかなりうまく描かれていました。車で気持ち良さそうに窓開けて手をだして歌う、殺した家政婦の首からベルトを戻す、余裕にもスープいる?と問いかける、不気味なパステル調の家、ジェシーが銃を手にした時の妙な落ち着きなど。。
印象に残る人物を描けるのがさすがだなと思わされます。

3. あの人そしてあの人も!

ファンには嬉しいことに、Breaking badでのおなじみの人物達が回想シーンで出てきます。そしてまさかのウォルターも!!映画版には出ないとおもっていたので嬉しすぎでした。

少々がっかりだった点は・・・

1. トッドの激太り

ジェシーもだけど、トッドの太り方がやばすぎて、これは時系列的におかしいでしょ!って思いました。老けるのはしょうがないけど、もうすこーし頑張って欲しかった・・・。

2. 避けられない時の流れ

ジェシー、ウォルター、スキニーピート、バッジャー、ジェーン等が出てきて嬉しい反面、Braking badを見てた頃は、それぞれが役そのもので神がかってました。なぜかドラマをやってたころの勢いがもう役から感じられなくなってしまいました。そもそも見た目が変わってしまったというのもあるかもしれません。昔は演じてる役の人物にしかみえなかったのですが、今はその役を演じてるようにしか見えなかったのがただただ残念でした。全ての役に対するエネルギーはドラマの中で使い果たされたように感じてしまいました。
時は流れてしまったのだなと感傷的になってしまいました。


最後の結末は、Breaking badの終わりにジェシーには頑張って欲しいと願っていたのでよかったと思う反面、少々うまく行き過ぎ?とも思いました。ストーリー展開の好き嫌いは意見が別れるかもしれませんが、Breaking badファンにしてみれば諸々と楽しめる映画だと思うのでおすすめです。ドラマをもう一度見直したい気分になりましたが、時間がないためここはぐっと堪えます。

"#Metoo"運動のきっかけとなったハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題記事の裏側を書いた“SHE SAID”を読みました

ナタリー・ポートマンのインスタでこの本が紹介されていたこの本。気になったので調べてみるとハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題を明らかにした女性記者(Jodi Kantor, Megan Twohey)がその背景を本にしたものだということで読んでみました。この記事をきっかけに"#Metoo"運動が広がったといえばわかる人も多いのではないでしょうか。

普段洋書を読むときは英語なので日本語を読むよりは時間がかかってしまいます。だから面白くないと途中でやめてしまうこともしばしば。しかしながらこの本は早く続きが読みたい!という感じで、やめることができませんでした。読んでて映画を見てる感覚になりました。

- 以下ネタバレになります-

はじめは誰もワインスタインからのセクハラ被害について話そうとしなく、行き止まりのように見えたのが、調査を進めるにつれて明らかになってくる事実に驚愕させられます。ハリウッドにコネがない記者が調査をすすめて最終的にアシュレイ・ジャッドやグウィネス・パルトローからの証言を得ることができたわけですが、仕事に対する姿勢とかもすごいなと感心しました。本の中で出てくるRebecca CorbettというエディターがThe wireを製作したDavid Simonのメンターだった人で、ドラマの最終シーズンの男性の編集者が出てくるのですがそのモデルになった人で実は女性だったと言う点も書かれてて、The wireのファンとしてはニヤリとしてしまいました。それから、記者たちが女優たちに対する印象とかも率直に書いてあってなかなか面白かったです。例えば、「GIRLS/ガールズ」のレナ・ダナムを紹介されたけど、慎重に調査を進めないといけない中、彼女は秘密を守れそうな印象を持ってなかった、などなど。

それにしてもワインスタインの卑劣な手口もびっくりさせられますが、ワインスタインの会社が従業員に対するワインスタインのセクハラ(というかわいせつ)行為を防ぐために全く機能していなかったこともわかります。そして、イスラエルの諜報エージェントを使って、記事が表に出ないように手をうとうとするあたり、もう映画ですよね。
また、フェミニストで女性の人権の弁護士であるLisa Bloomがワインスタイン側についていてそのメールなども暴露されているのも見ものです。
記者たちとハーヴェイが対峙する場面。ハーヴェイからの脅しに対して編集長であるDean Baquetが子供を諭すように言い放つ言葉が痛快すぎて、読みながら声を出して笑ってしまいました。もう、ここも映画でしょって。

それから、この本で感心させられたのは、さすがはジャーナリストだけあって、物事が公平にかかれてるように思えました。例えば、民主党、共和党のどちらの政党にも偏った姿勢で書かれていないという点。「ガラスの天井を破る」として大統領選を戦ったヒラリー・クリントン は女性の味方であるように見えます。しかし、もともと噂にあったセクハラ疑惑のためワインスタインをファンドライザーとして頼るのをやめるように支援団体に忠告してたけど、この問題が公になってから問題にショックを受けたと表明したこと。また、夫のビル・クリントン がセクハラ疑惑が出てきたときに相手女性の汚点を探るために私立探偵を雇ってたこともわかります。

また、女優や元従業員等被害にあった女性たちが自分の名前を公表して記事にするまでの躊躇や恐怖も丁寧に書かれています。そして、彼女たちが勇気を持って公表したことで、世間も反応して、"#Metoo"運動にまで広がっていきました。心理的に公にしたくないセクハラや性暴力の被害にあった人が勇気を持って公表することで、多くの人が被害にあっていたことが明らかになりました。これもこの記事のおかげかなと思います。

"#Metoo"Movementまでに広がってめでたしめでたしじゃなく、未だ解決されていない課題も書かれてたりして、(例えば、どこまでがセクハラなのか?会社でやあ!と触ったらセクハラなのか?といった、境界線を引くのが難しく起こった事実が把握しにくい点)、今後この動きによって、法や会社のコンプライアンスの整備がすすめば良いなと思いました。

久々にであったオススメの一冊です。ぜひ読んで見てください。


2019年9月20日金曜日

ありそうでなかった「ザ・ボーイズ」が面白い

普段、スーパーヒーローや特殊能力を持った人の海外ドラマとかを見ても結局つまらなくて一話とかでやめてしまうのですが、「ザ・ボーイズ(The boys)」は面白くてシーズン1全て見てしまいました。

スーパーヒーローが出てきてというと、なんか世の中にたくさんある海外ドラマの一つかと思ってしまうのですが、このドラマはそういう悪い期待をいい意味で裏切ってくれて、ありそうでなかったドラマでした。

まず、主人公のヒューイーの彼女が無残にも殺されてしまったのが、「お、普通のドラマと違うぞ」となりました。それから、メインのキャストであろうアニーが酷いセクハラを受けた後、普通のドラマだったら、すぐに反撃してとなるけど、それを飲み込んでそのままスーパーヒーローを続けなくてはいけない点。それ以外にもスーパーヒーローの腐敗が酷いことを過激に描いています。
適役の腐敗っぷりを描いたドラマはあると思いますが、世間のみんなから崇拝されている人たちの腐敗と言う点がなかなか面白いです。

また、個人的にフレンチーというキャラクターが好きで、はじめ出てきた時はすぐに殺されそうだなと思ったのですが、なかなかユニークなキャラクターをしていて見ているうちに好きになってきました。

この後シーズン2が作られることが決まったようですが、どのような展開になってありそうでなかったドラマ感をキープし続けていくのか楽しみです。

2019年9月18日水曜日

Netflix の「アンビリーバブル たった一つの真実」を見ました

世の中にドラマは沢山ありますが、ほとんどが、あー見ちゃったけどつまらなかったな、時間を返せ!と思うのですが、これは数少ない良いドラマの1つでした。みんな見て!と思うほどよく出来たドラマでした。以下はネタバレになるので、まだ見てない人はご注意を。

話は、マリーというレイプ被害を受けた少女が、その後警察からの被害の聞き取りで矛盾点があると指摘され、被害の報告は嘘だったと証言を撤回する。その後、他の地区で発生したレイプ被害がマリーが被害にあった時の状況と酷似しており、、、というもの。
被害にあった直後からの状況を描くマリーの話と、その3年後に2人の女性刑事が連続レイプの事件解決に取り組む話が並行して描かれてます。びっくりすることに、本当にあった出来事がベースになっているそう。

このドラマの何が良いかというと、被害者が陥る困難がリアルに丁寧に描かれてること。よく、性犯罪者は、被害にあった後も被害を受けるということをききますが、それがどういうことなのががよくわかります。
まず、被害直後に警察官がやってきて、大丈夫?とか声をかけるでもなく、淡々と被害の詳細をその場で聞き取りを開始します。この描写がみててずっしりきます。かなり恐ろしいことをされた直後に被害にあった場面を思い出さなくてはいけない。そして次に来たこの事件を担当する刑事にまた同じことを繰り返し言わなくてはいけない。次に病院に行って、病院の記録のためまた被害の状況を言わなくてないけない。そのあと、警察署でまた被害の状況をはなしたあとに、また紙に自分の言葉で被害の状況を書けと言われる。
それを言うたびに被害者は自分の身に起きた恐ろしい出来事を思い出さなくてはいけないわけで、みててつらくなりました。

このシーンと対照的に描かれるのが、女性刑事のデュバルが事件の現場に駆けつけてレイプ被害女性に聞き取りをする場面です。
被害者を気遣って、質問する際も事件のすぐに聞くほうが情報が正確だという研究があるから、説明をきちんとする。証拠は、事件の現場、犯人の体、そして被害者の体に残るから、証拠を集めて良いかと説明した上で収集する。話してくれた被害者への感謝も伝え、病院にもつきそう。被害者への配慮が見られます。
対応する刑事によって、被害者が何重にも苦しめられる様子がわかります。

また、被害者が受ける困難以外にも、いかに少しのことがきっかけで、捜査が簡単に間違った方向にいってしまうがも描かれてます。
今回は被害にあったマリーが買い物に行くときに、ベットのシーツが前のものがいい!と言い張ったり、メソメソ悲しい様子を見せてないことから、義理母たちがおかしいと思うようになって、、。そして、マリーが過去に虐待を受けていたということも含め、刑事はバイアスがかかった目で嘘をついているということを前提で話を進めてしまいます。そして、なんとマリーは嘘をついたことで、処罰されてしまいます。話の中で出てくる弁護人に合わせると、だれも被害にあってないのに処罰されるケースは珍しいとのことでした。悪いことをした小娘を懲らしめてやろう的な意識が無意識的にあったのかもしれません。刑事のしたことは、レイプ犯と同じくらい罪なことですね。

日本でも、よく痴漢をふくむ性犯罪のことになると、冤罪とか合意があったはずという話になってしまうけど、なんのメリットがあって嘘をつく人がいるのという感じです?本当にあったと考えるほうが自然だよねと思ってしまいます。

それにしても、捜査をする女性2人の刑事がかっこいい。周りのチームが最高にいいです。このチームを見てると、普通のドラマでメインの役どころの白人男性がでてきません。チームの中心はこの女性2人の刑事だし、インターンの人はインド系のような風貌だし、アジア系っぽい女性、科学捜査の人にはBreaking badでウォルターに殺されてしまうKeazy8役の人が出てきたり。マイノリティーで構成されてるようです。これも製作した人が意図的にしたのかな?

犯人が狡猾で決定的な証拠がなく、残ったものも行き詰まりに見える中、犯人を見つけ出すのは見てて本当にすっきりします。

それから、番組が始まる前に、Warningが出てきますが、被害者が思い出す時に一瞬出てくる描写がリアルでそれだけでも恐怖なので、過去にトラウマとかある人やそういうのが苦手な人は、気をつけた方が良いかもです。ただ、性犯罪の被害者が陥る困難がわかる上質なドラマなので、多くの人に見てもらいたいと思いました。