2013年2月20日水曜日

フィクションのようなノンフィクション映画『ゼロ・ダーク・サーティー』

『ゼロ・ダーク・サーティー』を見ました!

『アルゴ』のようにフィクションのようなノンフィクション映画です。(アルゴに関する記事はこちらを参照ください)
ハラハラドキドキで本当におすすめの映画です。

予告はこちら。


この予告だとはっきりいってこの映画の99%の面白さは伝えきれていません!
決して楽しいというFunの面白いではなくて映画として考えさせられるとかそういう意味でほんとに"面白い"映画です。

フィクションのようなノンフィクション映画

日本ではビンラディンが死んだというニュースのとき震災後でそれどころではなく、アメリカの失態も散々報道されていたので私的に今更感があったののを覚えています。しかし911のときは強烈に覚えています。そのテロの首謀者であるビンラディンをテロ発生から殺害するまでの10年間を上手く描いています。

関係者からの話しをベースに脚本が作られたそうですが、本当にこんなことがあったなんてと驚きの連続です。
特に、冒頭のCIAによる捕虜の拷問シーンはよくここまで描いたなと思いました。制作者の本気度が伝わってきました。


  

主人公のマヤのかっこよさ

この映画を良くしているのが主人公マヤです。
ビンラディンを捕らえるために本気で取り組んで後半は気が狂ったかのようにのめり込んでいきます。
マヤを演じたジェシカ・チャステインの白熱の演技が素晴らしかったです。アカデミー賞候補ですけど、彼女に取ってほしいなと思ってしまいました。

印象に残ったシーンがたくさんあります。マヤがCIAのディレクターとの会議の際に後ろの方に座っててくれと言われたときです。話し合いが行われている途中、口をはさみます。"Who are you?"とディレクターから聞かれたとき言う"I'm the motherfucker that found this place."はかなりかっこよかったです。映画ではたしか「私がこの場所をみつけたクソッタレです。」ってなってたと思いますが、これは訳すのがほんと難しいですよね。motherfuckerにはニュアンスとして"たいした奴"みたいな意味も含まれているので、クソッタレじゃなくてやっぱりmotherfuckerなんですよね〜。ほんと英語を日本語に訳すのは難しいです。

話しはそれましたが他に印象に残ったシーン。なかなか成果を上げる事ができないとき、会議で対策本部のチーフから他のチームが助けになんかこないぞ!とぶち切れられているシーンがあります。みんな下をむいたり気まずそうにしてるのにマヤだけがチーフを目で追っていて彼女の強さや動じなさが伝わってきたのが印象的でした。

マヤのように優秀で毅然としていてクールに仕事をこなす女性に憧れます!


ドキドキハラハラさせる映画作り


この映画を見ていて飽きる事はまったくなく無駄だなと思うシーンもありませんでした。終始どきどきさせられるシーンがあって映画として完成度が高かったです。シールドのメンバーが作戦を実行して最後に資料をかっさらっていって戻るまで結末はわかっていてもかなりハラハラしながら見てました。
これが日本だったら...と映画を見ながら考えていたのですが、無理だな...って思ってしまいました。

とにかくおすすめの映画です!
アメリカが捕虜に行うえげつないシーンもありますが、そういうのが特別苦手じゃなければ是非見てほしい映画です。


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