一度見た事があったのですが、『ロード・オブ・ザ・リング
『ロード・オブ・ザ・リング』を見たときはアラゴルンは30代くらいの役者さんだと思っていたのですが、その後にこれを見たときはアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンがかなり年上でおじさんだった事がびっくりした記憶があります。
この映画のあらすじはこんな感じです。
田舎でダイナーを営むトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は弁護士の妻、高校生の息子、幼い娘がいて幸せな生活をおくっています。
しかし、ある日ダイナーが強盗に襲われてしまうのです。するとトムはとっさに反撃をして2人の悪党をすごい手際で倒します。一躍町のヒーローとなります。そんな中、カールと名乗る男が現れます。そして、トムのことをジョーイ•キューザックという男もだと信じて疑わずトムにつきまとうようになります。トムがなぜ強盗を目の前にして慣れた手つきで人を殺せたのかと問われて徐々にトムの過去に疑惑が生まれます。果たして、トムは本当は何者なのでしょうか?
とこんな感じですはじまります。
ドキドキ感がたまらない
この映画をみてると常に様々なドキドキ感があります。トムが何者かわからないミステリー的なドキドキ。悪党をやっつけるその神業的な反撃とアクションの要素にドキドキ。
そして、カールが家にやってくるシーン。顔をぼこぼこにして殺人マシーンのように豹変したトムは死ぬと覚悟したときトムからジョン・キューザックになり言う以下のセリフできたー!!となります。
Carl Fogaty: Any last words before I blow your brains out you miserable prick?
Tom Stall: I should have killed you back in Philly.
カール:貴様の脳みそをぶっ飛ばす前に最後言いたい事はあるか?
トム:フィラデルフィアでおまえを殺しておくんだったよ。
このセリフでトムがジョーイであることが明らかになるのです。
あからさまな暴力やセックスシーン
一番最初のシーンは本当に不気味でいやーな感じではじまります。その暗い感じは最後まで映画につきまとわります。
題名が題名なだけあって、顔をぼこぼこにしたりとあからさまな暴力が表現されます。
そして、夫婦喧嘩が荒々しくなりお互い暴力的になりかけたときに、燃え上がるようにセックスという流れもあります。なかなかびっくりなシーンではありますが、感覚的に納得できるシーンでもあります。
こういうあからさまなシーンもこの映画の見所です。
最後の食事のシーン
最後、家に戻って来たトムですが重い空気が漂っています。すると娘が食器を用意し、息子は父に料理を差し出します。重い空気が漂うなか夫と妻はお互い見つめ合い...
そこで映画が終わるのです。
いったい妻は夫を受け入れたのか?受け入れなかったのか?
しかしどっちにしろこの家族が前に用にもとに戻れるはずがありません。
さて自分がその家族だった場合トムを受け入れる事ができるでしょうか?
暴力は暴力でしか対抗出来ないのか?
この映画を見ていると暴力には暴力でしか対抗できないのではないかという気にさえなります。例えば、ダイナーではトムはだまってやられるのをまてばよかったのでしょうか?冒頭のシーンでも強盗の残虐性があきらかにされたように、もしだまってたらダイナーにいた全ての人たちが悲惨な結末を迎えていたでしょう。ただ、それと同時に暴力に暴力で対抗した結果もまた新たな不幸しか生まれないという事もわかるのです。
最後にトムを演じたViggo Mortensenの押さえた演技もまたこの映画を見てほしいポイントの一つです。ロードオブザリングを見た事のある人はアラゴルン役を演じたときの違いに驚くでしょう。
考えさせられるけどドキドキ感を持ってみる事が出来ます。
大人にオススメの映画です。
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